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2010年12月20日 (月)

不朽の名機:OLYMPUS-PEN-F・但しこれも初代。

さてオリンパスペンのお話は必然的にペンFへと移ります。    ペンは設計の妙によって商業的にも成功したわけですが、其れは設計者をして更なる挑戦に立ち向かうことを可能にしていました。 其の結果として世に現れたのがハーフ判システム一眼レフ オリンパスペンFと云うことになります。
ペンFはペンの兄貴分としてハーフ判と言う前提を背負っていましたが、それなくしてはあり得ない~~言い方を替えれば制約となる諸条件を味方にし、逆手にとって、既成概念に囚われない合理性を貫き、従来存在しなかった多くのメカニカルな組み合わせを創り出しました。 此は創造であり作品であるわけですが、商業的な要求にも応えられる完成された合理性を持つものでもあり、造形として見ても一級の物として現れてくることになります。 

01_dsc1955

目下のところ我が家にいるFのご一統様です。 左端と其の右隣の仰向いているのが最初に出たペンFで、金色の華やかな髭文字で飾られています。 二台とも専用メーターをシャッターダイヤルに装着した姿です。 下の二台の内、右が露出計を内蔵したペンF、向こう向きが同じ仕様で露出計を内蔵しないFVです。
システム一眼レフとして完成の域に達していましたから、交換レンズは20mmf=3.5からミラーの800mmf=8まで15本、他にズーム二本ととマクロがありました。 もちろんその他にレンズメーカー製のものが多数有り、またマウントが小さくフランジバックが短いことから、オリンパスの35mm一眼レフレンズ用はもちろんのこと、各社のレフからライカなどに至る迄のマウントアダプターなども売り出されました。 画面内にそう言ったものも写っていますが、ちなみに一番上のFがつけているレンズは相当痛んでいますが、Zuiko Auto-Zoom 1:3.5 f=50-90mm 其の横の大きなレンズは TAMRON ZOOM 95-250mm 1:5.6です。

02_dsc1984

 25番  「セコ」  「コレクション」  ペンF (右)  no188416  Gズイコー 1:1.4 f=40mm  no102452  ロータリー式メタルフォーカルプレンシャッター B 1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 全速度同調X接点付きエンドレス一軸シャッターにバヨネットで装着する専用露光計 ハーフ版で画面が縦長であることを利用してミラーは横向きに装着し光路はポロミラーで構成。 レバーは二回巻き上げ。

 37番  「セコ」  「コレクション」  ペンFT (左と下図の右)  no250840  Fズイコー オートS 1:1.8 f=38mm  no351212   ロータリー式メタルフォーカルプレンシャッター B 1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 全速度同調X接点付きエンドレス一軸シャッター  TTL測光シャター速度連動 ファインダー内にT記号で表示する方式。 電池HD*1 セルフタイマ付き 巻き上げレバーは一回巻きに改良された。

03_dsc1970cs3_1

 26番  「セコ」   「コレクション」   ペンFV  (向こう向き)  no100563  Fズイコー オートS 1:1.8 f=38mm  no 245451  ロータリー式メタルフォーカルプレンシャッター B 1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 全速度同調X接点付きエンドレス一軸シャッター  セルフタイマー付き  巻き上げレバーは一回巻きに改良。  Fと同様の外付け専用露出計装着可能。

04_dsc1982idc

ハーフ版カメラですからカメラ本体の長辺と画面の長辺が一致しません。 此は本質的な欠点と言えましょうし、35mmのハーフ判に限らずセミ判ベビー判等という他のロールフイルムでも色々な工夫がなされて面白いものですが、此のカメラでは其の欠点問題点を全て逆手にとって素晴らしい解決に導いています。
先ず一眼レフのでっかい光学系はミラーの向きを変えて横にスイングするようにし、ペンタプリズムでなくミラーの光学系を使って全く普通のカメラなみの外観になりました。 シャッターは画面横の空間に回転する円盤を持ってきて、レンズシャター同様全速度シンクロ可能と云った具合に、与条件に合わせて新しいメカを工夫し組み合わせて今までにない造形として纏めています。 此は全くの創造物であり、創作品と言っていいでしょう。
此うしたことがカメラのみならず、自動車でも電気製品でもおよそものつくりの現場で起こって、戦後の日本を持ち上げてきた原動力だったのでしょう。
0の数合わせだけに価値を見いだして、儲けの薄い奴は売り飛ばし、どこかからCEOとやらを引っ張ってきて、親方は社業よりも団体の役員にせいをだし、なんとなく外見や与条件が似てるからと必然性もない新フォーマットなどを策定して付和雷同的に烏合の衆が集まってものつくりなどとは無関係に会議で行く手を決めていく・・・・・
支離滅裂になってきましたからここいらで止めましょう。 名前だけは引き継いだ存在理由の薄いデジタルの何代目かと同様に。

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